風土・衆声

安平造船所

    台南の造船産業の起源は、オランダ統治時代にまで遡ることができます。鄭成功が台湾に政権を樹立した後、造船修理施設が設けられました。造船技術の成熟と近代化は、日本統治時代になってから始まり、1926年に新運河が開削された後、日本人は現在の中国城運河の盲端南岸(現在の新南国小学校の北側)に造船所を設立し、運河の西岸(現在の新南国小学校の隣)に造船学校を建設して造船人材を育成しました。戦後の台南造船業の重要人物の教育はここから始まったのです。

    潘元石

    1936年台南生まれです。幼少期を台湾版画の中心地である米街(現在の新美街)と万福庵の近くで過ごした彼は、版画に対して特別な思い入れを抱いていました。長年にわたり特別児童の教育、芸術教育の推進、芸術的才能の育成に携わり、台南の芸術文化の発展、美術、社会教育に大きな影響を与えました。信誼基金会学前教育資料館台南館館長、台南市文化基金会執行長、財団法人台南市奇美文化基金会執行長、奇美博物館館長などを歴任しました。
    潘元石は主に木版画で芸術を表現し、創作テーマは彼の愛する府城(台南市街地)と密接に関係しています。日常生活や記憶、府城特有の古跡や文物など、あらゆる光景が巧みな技によって豊かな色彩、線、図形の版画作品に生まれ変わっています。潘元石の作品は子供心にあふれているだけでなく、生活や環境に対する考えも表現されています。
    40.1 x 55.2 cm
    水彩、紙
    1985