眾神.請水

流域の千年.河神聯境

    この所要時間20分間のイマーシブシアター(体験型展示)は、「河神聯境(聯境:昔の民間防衛の単位)」をテーマに、台南の6大河川流域を空中に浮かぶ島々の形として表現しています。6本の河川は、源流の標高や流域幅、河川の長さなどの様々な特徴に応じて、大きさの異なる特徴的な「空島」に分かれ、解体されることで6本の河川を連想させる構造になっています。空島は、それぞれ「河神の住処」としてのビジュアルを持ち、6体の河川の神が様々な形で流域を護っています。色々な姿をした神々が、河川と土地・生物たちの間の互いに助け合う関係を伝えてくれます。河川は、土地や生物を育む母であり、時に大波で暴虐をほしいままにする乱暴者でもありながら、同時に汚染に苦しむ犠牲者でもあります。巨大なインパクトを与えるビジュアルは、空島から流れ落ちる滝が集まって台南府城へと連なり、土地神や竈神のように人々に親しまれている「福安坑渓」と「徳慶渓」という2本の渓流を通じて、「神々に護られた」永遠の土地のイメージを形成しています。

    童譯白

    アニメーション業界に長年深く携わり、多くのアニメで総監督や映像監督を務めており、映画やドラマの編集段階での特殊効果の統括も多く手がけています。近年は、その専門技術を文化や芸術の分野へと広げ、マルチメディアでの映像表現手法を用いて絵画や3Dスキャン、モーションキャプチャー、ビジュアルエフェクトなどの多様な方法と合体させ、文化の実地検分要素を再解釈し、イマーシブシアターとして展開しています。
    会場の大きさにより決定
    アニメーション映像
    2024