向海・航路

流域にもたらす生命と希望

    文化研究家である陳冠彰氏のプロジェクトの下、インドネシアの政治芸術団体 Taring Padi が、曾文渓中流の青年農家である胡育旗氏、陳鴻偉氏を招き、茶山集落のツォウ族の狩人である Basu’e Yakumangana 氏の案内の下、曾文渓の中流と上流を現地調査しました。途中、いくつかの場所に立ち寄り、「流域」と「持続可能性」という2つの大きな方向性を中心に議論を行ったほか、2回の版画ワークショップを開催し、共同で流域のさまざまな姿を描きました。
    中流の現地調査は抜林ワークステーションを起点に渡槽橋、嘉南大圳、碾米廠(精米所)を訪問し、農民の視点から水利工事、農業病、極端気象、田畑の作物が織り成す農耕の物語について考えました。上流の狩人であるBasuya氏がTaring Padi のメンバーとキュレーターチームを率いて茶山集落を訪れ、曾文渓流域に沿ってオオタニワタリ、藤の茎、轎篙筍(タケノコ)、山芹菜などを採集しました。Basuya氏が生態観察用カメラの映像を用いてキョン、サンバー、イノシシ、八八水害の流域の現状を説明し、気候変動による影響が議論されました。
    流域における複数種の版画ワークショップは2回の現地調査に基づき、キュレーターチームと Taring Padi のメンバーが、インドネシアの共同料理と共同飲食の文化を通じて、台湾とインドネシア流域のレシピを交換しました。抜林ワークステーションと茶山集落雑糧班(生産出荷組織)の共創ワークショップを通じて参加者と共に学び、より公正で統合された社会を構築するため、地域社会レベルで市民参加を促進する方法を探るほか、自然、人、文化、政治権力の相互関係を探求しました。

    タリンパディ と ワークショップの参加者

    拔林場:巴貝多、吳宛蓁、吳翊禎、李沂諠、李淑菁、李惠珊、杜佩峰、林千郁、林尹、姜玫如、洪淑青、洪榆橙、徐晨毓、張芳瑋、張芳睿、張傑米、張靜媛、陳冠彰、陳晶婕、陳聖元、陳瑩如、彭懷澤、曾伯豪、楊玉琪、賴秋月、應政儒、羅文岑、蘇立晴、龔卓軍、龔義昭
    茶山場:Basu’e Yakumangana、吳宏銘、侯人瑀、洪雅惠、洪榆橙、范姜萍、張景泓、郭育伶、陳佑真、陳秀蘭、陳明君、陳冠彰、陳晶婕、黃敬容、劉人豪、劉鎮宇、潘淑蘭、蔡宛歆、羅文岑、龔卓軍

    Taring Padi

    1998年に設立されたタリンパディ(Taring Padi)は、インドネシア国立美術アカデミー(ASRI)の学生、文化活動家、芸術家によって結成された政治芸術団体です。その作品と芸術的行動の多くは、木版ポスター、大型横断幕、ボール紙人形、音楽、カーニバルなどの形式で表現されています。大衆文化とポピュリズムの復活を目的とし、芸術のための芸術という概念に反対し、資本主義によって束縛された文化の反骨精神を表現するほか、宗教改革とスハルト政権崩壊の時代におけるインドネシアの社会的・政治的混乱を写し出しています。
    会場の大きさにより決定
    木版画、ツォウ族とシラヤを代表
    2024